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マイパの時代。

効率化が

​もたらしたもの。

 現代社会において、私たちがあたりまえのように追い求めてきたのは、徹底した効率化の論理でした。

 お金を無駄にしないコスパ。時間を無駄にしないタイパ。しかし、これらを突き詰めすぎると、常に「損をしていないか」を気にし続けることとなり、心が一向に休まらない毎日が待っていました。

チラリと見えた

社会の冷たさ。

 AIが答えを瞬時に出せるようになった今、完璧さを求めるあまり、世の中には冷徹さが増してきたようにも思います。そうした閉塞感を背景に、新しい概念が注目されるようになりました。それが、マイパ(マインドパフォーマンス)です。

目先の損得より、

​心が満たされること。

 マイパは、目先の損得よりも、自分の心がどれだけ満たされるか、そこに、確かな納得感があるかを基準にする価値観です。コスパの限界やタイパ疲れから、心を大切にするマイパの時代へと、爽やかに、新しい風が吹いてきたように思います。

 AIが注目を浴びる一方で、むしろAIにはできない3つの要素が浮き彫りになりました。

不完全さを、

見捨てない心。

 1つめは、不完全さです。

 これまでは完璧であることがあたりまえとされてきましたが、むしろ、誰もが欠点があってあたりまえであり、不完全さを認め合う寛大な心が大切にされるようになりました。

 理想を目指し、努力する過程での悩みや葛藤に、人は共感し、励まし、応援する心が芽生えます。

失われつつある、

心のゆとり。

 2つめは、余白です。

 タイパを追い求めるとスケジュールから余白が消えてしまいますが、マイパを大切にすることは、心にゆとりを取り戻す行為です。そのゆとりにこそ、新しいアイデアや人へのやさしさが入り込むスペースが生まれます。

裏表のない

おもいやりの心。

 3つめは、おもいやりです。

 損得をぬきにしたおもいやりは、人間ならではのやさしさや誠実さの心です。AIが導き出すのは「正解」ですが、効率では語れない心のつながりこそが、あふれる愛で世界を包みこみ、私たちの心を、やさしく、あたたかく、深く満たしてくれます。

マイパ時代の実践法、

FLICKモデル。

 こうした世の中の空気を感じながら、時代の変化にそっと寄り添い、凝り固まった視点をやわらかくほぐしていくために、アングルシフトでは、一つの思考のヒントを提案しています。それは、数字や効率だけでは測れない、目に見えない大切な価値を、もう一度見つけるための道しるべです。

 その具体的な実践手法として、共感が生まれる感情に焦点を当て、段階的に見つめ直す「FLICKモデル(フリックモデル)」について、ここからゆっくりとお話ししていきましょう。

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